【コラム】公園遊具は何が増えて何が減ったか

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国土交通省が平成19年度に行った『都市公園等における遊具の設置状況』調査によると、全国の公園129,534カ所に設置されている遊具の総数は437,068基あるそうです。

そのうち設置数が多い遊具は、
 1位 ブランコ 68,033 基 15.6%
 2位 滑り台66,303 基 15.2%

まあそうですよね、って感じです。

数が増えている遊具は?

興味深いのは設置数が増えている遊具。
 1位 健康遊具(57.5%増)
 2位 複合遊具(15.9%増)

健康遊具については理解できますね。子どもの数が減って高齢者が増えている現在の需要バランスの通りです。公園が子どもたちだけのものでなくなってきていることを示しています。

2位の複合遊具が増えている理由を私なりに考察すると、公園の大規模化も一つですが、別の要因として、古くなった遊具を入れ替え更新する際に複合遊具に一本化されていることを示したものと考えています。現在の遊具は安全範囲を広く設定する必要があり、従来と同じ遊具を同じスペースに置くことができない事例が増えているからだと思います。単体遊具を3基撤去して複合遊具を1基設置するパターンは代表的なリニューアル事例となっています。

逆に数が減っている遊具は?

そして見ておきたいのが減少している遊具。
 1位 回転塔・グローブジャングル(31.7%減)
 2位 ゆりかご型ぶらんこ・箱ブランコ(25.6%減)
 3位 ジャングルジム(12.2%減)

ひと昔前に回転塔が公園からどんどん無くなっていったのを実感されているかたも多いかと思います。1本支柱で重量の大きい遊具であり、日常点検時に支柱の根元の腐食の度合いを見極めるのが難しいのが原因です。2位の箱ブランコと違って業界団体が示す危険遊具には分類されていないのですが、管理の難しさから撤去されてしまっている残念な事例と言えます。


国土交通省 都市公園等における遊具の設置状況

 

これからは遊具の進化が望まれる

公園の形も昭和から平成へ良くも悪くも変化しています。次世代へ残したい遊具を適切に管理できるような『進化』を、遊具に関わるものとしてこれからも考えていかないとなりません。

遊具管理者のかたの負担を減らすことが、楽しい遊具を未来に残すことにつながると信じています。

2019年1月14日

 

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店長の山形です。私がご対応させていただきます。

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